HASSELBLAD 501C・501CM

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HASSELBLAD 501C・501CM

HASSELBLAD 501C・501CMは、500シリーズ後期に位置する中判6×6判の一眼レフ・システムカメラです。 501Cは1994年に登場した比較的シンプルな機械式Vシステム機で、ボディ内に通常露出計やモーター機構を持たず、交換レンズ、交換式フィルムマガジン、交換式ファインダー、交換式フォーカシングスクリーンを組み合わせて使用します。 501CMは1997年に登場し、2005年まで生産されました。501Cからの重要な改良点は、503CW由来のGMS(Gliding Mirror System)を採用したことです。GMSは長いミラーを独自の軌道で動かし、長焦点レンズ等でもファインダー像のケラレを抑えるための機構です。 両機とも撮影用シャッターはボディ内ではなくレンズ側のリーフシャッターにあり、基本撮影動作は電池を必要としません。 501Cは発売時にブラックボディ、Planar C 80mm F2.8、ブラック仕上げのA12マガジンを組み合わせた完成セットとして供給された資料があります。ただし中古個体ではレンズやマガジン等が組み替えられている場合があるため、発売時のセット構成と現在の構成を分けて確認します。

501C:1994年/501CM:1997年 一眼レフ 中判6×6

基本情報

BASIC INFORMATION
メーカー
HASSELBLAD
発売年
501C:1994年/501CM:1997年
製造期間
501CM:1997~2005年
フィルム/デジタル
フィルム
フォーマット
中判6×6
カメラ形式
一眼レフ
レンズ方式
交換レンズ
マウント
Hasselblad Vシステム
フォーカス方式
MF
シャッター方式
レンズ内リーフシャッター(レンズ側)
電池依存性
なし

HASSELBLAD 501C・501CMについて

ABOUT

HASSELBLAD 501C・501CMは、500シリーズ後期に位置する中判6×6判の一眼レフ・システムカメラです。

501Cは1994年に登場した比較的シンプルな機械式Vシステム機で、ボディ内に通常露出計やモーター機構を持たず、交換レンズ、交換式フィルムマガジン、交換式ファインダー、交換式フォーカシングスクリーンを組み合わせて使用します。

501CMは1997年に登場し、2005年まで生産されました。501Cからの重要な改良点は、503CW由来のGMS(Gliding Mirror System)を採用したことです。GMSは長いミラーを独自の軌道で動かし、長焦点レンズ等でもファインダー像のケラレを抑えるための機構です。

両機とも撮影用シャッターはボディ内ではなくレンズ側のリーフシャッターにあり、基本撮影動作は電池を必要としません。

501Cは発売時にブラックボディ、Planar C 80mm F2.8、ブラック仕上げのA12マガジンを組み合わせた完成セットとして供給された資料があります。ただし中古個体ではレンズやマガジン等が組み替えられている場合があるため、発売時のセット構成と現在の構成を分けて確認します。

見分け方・バリエーション

VARIATION

HASSELBLAD 501Cと501CMは外観が近いため、まず銘板を確認します。

501Cは1994年世代で、従来型ミラー機構を採用し、GMSは搭載していません。501CMは1997年世代で、503CW由来のGMSを採用しています。このGMSの有無が両機の最重要差です。

501CMは1997~2005年に生産され、複数カラーが存在したことがHasselblad公式資料で確認されています。中古市場でもブラック/クローム等の外装仕様が見られますが、色だけで高評価になるとは判断せず、正式仕様、状態、セット内容をあわせて確認します。

501Cは発売時にPlanar C 80mm F2.8とA12マガジンを含む完成セットで供給されましたが、現在装着されているレンズが新品時のものとは限りません。501CMも同様に、現在の装着レンズからボディ型式や年代を判断しません。

フォーカシングスクリーンは両機とも交換式で、現在装着されているスクリーンが発売時のものとは限りません。ボディ、レンズ、マガジン、ファインダー、スクリーンをそれぞれ確認します。

査定について

APPRAISAL

査定で評価に差が出るポイント

HASSELBLAD 501C・501CMでは、まず501Cか501CMかを正しく識別することが重要です。GMSの有無を含め、別機種として確認します。

501CMではGMSの動作やミラー状態が重要な確認項目です。外装色が通常仕様と異なる場合は、正式なカラー仕様かどうかも確認します。

ボディでは外装、ミラー、補助遮光幕、レリーズ、巻き上げ、レンズマウントなどを確認します。

装着レンズはC/CB/CF等の世代、リーフシャッター、絞り、光学、ピントを個別に確認します。撮影用シャッターはレンズ側にあるため、ボディ評価とレンズ評価を分けて考えます。

フィルムマガジンではA12等の型式、インサート、遮光、カウンター、ダークスライドを確認します。フォーカシングスクリーンも種類、傷、汚れなどを確認します。

501Cの発売時キット構成や501CMのカラー仕様が確認できる場合でも、現在の中古個体が新品時の組み合わせを維持しているとは限らないため、現物構成を優先して確認します。

査定時に確認するポイント

査定では、まず501Cか501CMか、銘板、シリアル、外装、GMSの有無を確認します。

ボディではレリーズ、巻き上げ、ミラー、補助遮光幕、レンズマウント、マガジン取付部、ファインダー取付部を確認し、501CMではGMSの動作も確認します。

レンズではリーフシャッター、絞り、ピント、光学状態、チャージ状態などを確認します。

フィルムマガジンでは型式、インサート、カウンター、ダークスライド、遮光状態を確認します。

ファインダー/スクリーンでは、ファインダーの種類、光学状態、ルーペ、スクリーンの傷や汚れなどを確認します。

Vシステムではボディとレンズのチャージ状態が一致していない場合など、装着・取り外しで問題が生じることがあります。動かない個体を無理に操作せず、現物の状態を確認します。

経年劣化・故障・注意点

HASSELBLAD 501C・501CMについて、特定故障の発生頻度を示す公式統計は確認されていません。そのため、特定箇所を一律に「持病」とは判断せず、構成部品ごとに状態を確認します。

ボディではミラー、補助遮光幕、巻き上げ、レリーズを確認し、501CMではGMSも確認します。

レンズではリーフシャッター、絞り、光学、ヘリコイドなどを確認します。撮影用シャッターはレンズ側にあるため、ボディの動作とレンズシャッターの状態は別に確認します。

フィルムマガジンでは遮光材、カウンター、巻き上げ、インサート等を確認します。スクリーンやファインダーでは傷、汚れ、カビ、くもり等を確認します。

ボディとレンズのチャージ状態が合っていない場合は、無理な装着・取り外しを避けます。修理可否もメーカー・専門修理ともに部品や症状ごとの確認が必要です。

レンズ・付属品について

ACCESSORIES

HASSELBLAD 501C・501CMでは、レンズ、フィルムマガジン、ファインダー、フォーカシングスクリーンなどがシステム構成部品として重要な査定対象です。

501Cは発売時にPlanar C 80mm F2.8、ブラック仕上げのA12マガジンを含む完成セットで供給された資料があります。ただし現在の中古個体では、CF/CB等を含む別世代レンズや別マガジンへ組み替えられている場合があります。

フィルムマガジンではA12等の型式を確認します。ファインダーにはウエストレベル、プリズム、メーター付きプリズムなどがあります。

フォーカシングスクリーンは交換式で、現在装着されているものとは別のスクリーンが保管されている場合もあります。

そのほか、ダークスライド、キャップ、ストラップ、フード、フィルター、元箱、説明書、カラー仕様固有品などが残っている場合は、処分せず一式でお持ちください。

関連機種との違い

COMPARISON

HASSELBLAD 501Cと501CMの最大の違いはGMSです。

501Cは1994年登場で従来型ミラー機構を採用しています。501CMは1997年登場で、503CW由来のGMS(Gliding Mirror System)を採用しています。

500C/Mは1970年登場の交換式フォーカシングスクリーンを持つ先行モデルで、501Cはより後期の別モデルとして位置づけられます。

503CXはOTFフラッシュ調光を備えますが、501Cを503CXの単なる簡易版とは扱いません。別機種として仕様を確認します。

503CWはGMSに加えてWinder CW対応やフラッシュ制御等を持ちます。501CMもGMSを採用していますが、503CWと同じ機能を持つわけではありません。

このため、501C/501CMではGMSの有無を中心に識別しつつ、503CX/503CW系の機能を混ぜないことが重要です。

担当者コメント

STAFF COMMENT

501Cと501CMではGMSの有無など重要な違いがあります。レンズやマガジンが組み替えられていることも多いため、ボディ型式と現在のセット内容を分けて確認します。

担当者 渡邊 郡臣