LEICA M2
LEICA M2
LEICA M2は、1957年に登場した35mmフィルム式レンジファインダーカメラです。 M3の精度や信頼性、Mバヨネットマウントといった基本構成を受け継ぎながら、より簡素な設計とされたM型Leicaです。 ファインダー倍率は約0.72倍で、35mm・50mm・90mmのブライトフレームを備えています。M3が約0.91倍で50mm・90mm・135mmのフレームを持つのに対し、M2では35mmフレームを本体ファインダー内に持つことが大きな違いです。 露出計は内蔵されておらず、横走り布幕フォーカルプレーンシャッターを採用した機械式カメラのため、本体の撮影動作に電池を必要としません。 製造時期によって巻き戻し解除機構やセルフタイマーの有無などに違いがあり、外装や修理・部品交換歴も含めて個体ごとに確認することが重要です。

基本情報
BASIC INFORMATION










LEICA M2について
ABOUTLEICA M2は、1957年に登場した35mmフィルム式レンジファインダーカメラです。
M3の精度や信頼性、Mバヨネットマウントといった基本構成を受け継ぎながら、より簡素な設計とされたM型Leicaです。
ファインダー倍率は約0.72倍で、35mm・50mm・90mmのブライトフレームを備えています。M3が約0.91倍で50mm・90mm・135mmのフレームを持つのに対し、M2では35mmフレームを本体ファインダー内に持つことが大きな違いです。
露出計は内蔵されておらず、横走り布幕フォーカルプレーンシャッターを採用した機械式カメラのため、本体の撮影動作に電池を必要としません。
製造時期によって巻き戻し解除機構やセルフタイマーの有無などに違いがあり、外装や修理・部品交換歴も含めて個体ごとに確認することが重要です。
見分け方・バリエーション
VARIATIONLEICA M2には、製造時期によっていくつかの仕様差があります。
代表的なのが巻き戻し解除機構の違いです。初期個体ではプッシュボタン式、後の個体ではレバー式が確認されています。ここでいう「ボタン式/レバー式」は巻き戻しノブそのものではなく、フィルムを巻き戻す前に操作する解除機構の違いです。巻き戻し自体はトップ側の伸縮式巻き戻しノブを使用します。
セルフタイマーも識別ポイントのひとつで、初期にはセルフタイマーを持たない個体があり、後の個体では搭載例が確認されています。
M2はトッププレート上に手動リセット式のフィルムカウンターを備えています。自動復元式カウンターを持つM3やM4とは見分けやすいポイントです。
一般的にはシルバークロームが多く流通していますが、ブラックペイントなどの特殊な外装やM2-R等の派生仕様も存在します。再塗装や部品交換を経ている場合もあるため、外装色だけでオリジナル性や査定額を判断することはできません。
シリアル番号は製造時期や仕様を確認する手掛かりになりますが、修理・改修・再塗装等を考慮し、現在の実物仕様とあわせて確認する必要があります。

査定について
APPRAISAL査定で評価に差が出るポイント
同じLEICA M2でも、製造時期による仕様差、外装、オリジナル性、状態、付属品などによって評価が異なる場合があります。
巻き戻し解除がボタン式かレバー式か、セルフタイマーの有無などは個体識別の材料になりますが、特定の仕様だけで一律に高評価になるとは限りません。
外装ではシルバークローム、ブラックペイントなどの違いに加え、再塗装、貼革交換、部品交換、修理歴、刻印、シリアル番号と現在の仕様の整合などを確認します。
外観状態では傷や打痕、クローム・塗装、貼革、腐食、ベースプレート、ストラップアイレットなどを確認します。さらに、シャッター、巻き上げ・巻き戻し、距離計、ファインダー、ブライトフレーム、フィルムカウンターなどの動作状態も評価に関わります。
元箱、説明書、ケース、ボディキャップ、ストラップ、LEICAMETER、Mマウントレンズなどの付属品が残っている場合は、それらもあわせて確認します。
査定時に確認するポイント
査定では、まずクロームや塗装、傷・打痕、貼革、腐食、ベースプレートなどの外観状態を確認します。
巻き上げ・巻き戻しでは、巻き上げレバーが正常に動くか、引っ掛かりや異常な重さがないか、伸縮式巻き戻しノブや巻き戻し解除機構が正常に動作するかを確認します。
シャッターでは各速度での作動、シャッター幕の穴・破れ・変形、著しい速度不整合がないかを確認します。正確なシャッタースピードについては測定機器による確認が必要です。
レンジファインダー/ファインダーでは、二重像の状態や著しいズレ、くもり・汚れ・カビ、35mm・50mm・90mmのブライトフレーム、フレームセレクター、パララックス補正などを確認します。
そのほか、手動フィルムカウンター、フィルム室、テイクアップスプール、セルフタイマー搭載個体ではその動作、マウント、シリアル番号、修理・改修歴、付属品なども個体に応じて確認します。
経年劣化・故障・注意点
LEICA M2は製造から長い年月が経過しているため、使用状況や保管環境、整備歴による個体差が大きいカメラです。
査定では、布製シャッター幕、巻き上げ・巻き戻し機構、巻き戻し解除機構、距離計二重像、ファインダー、ブライトフレーム、フィルムカウンター、セルフタイマー搭載個体ではその動作などを確認します。
ただし、古いM2だから特定の箇所が必ず故障しているとは限りません。修理例が存在することだけを理由に「M2特有の持病」とは判断せず、実際の個体状態を確認することが重要です。
修理歴や部品交換がある個体についても、実用上の整備状態とオリジナル性の両面から確認します。

レンズ・付属品について
ACCESSORIESLEICA M2はLeica Mマウントを採用しており、35mm・50mm・90mmなどのMマウントレンズが一緒に保管されている場合は、ボディとあわせて査定することができます。
M2本体には露出計が内蔵されていませんが、LEICAMETERなどの外付け露出計を使用することができます。本体と一緒に残っている場合は、型式や状態も確認します。
そのほか、純正ケース、ボディキャップ、レンズキャップ、元箱、説明書、ストラップ、外付けファインダー、テイクアップスプールなどが残っている場合は、処分せずまとめてお持ちください。
元箱や書類がある場合は、本体のシリアル番号との整合も確認できます。
関連機種との違い
COMPARISONLEICA M2と近いM型には、M3、M4、M6などがあります。
M3は約0.91倍のファインダーを備え、50mm・90mm・135mmのブライトフレームを持ちます。M2は約0.72倍で35mm・50mm・90mmとなり、35mmフレームを内蔵することが大きな違いです。また、M2は手動リセット式のフィルムカウンターを採用しています。
M4はM2と同じ約0.72倍ファインダーですが、35mm・50mm・90mm・135mmの4焦点距離に対応し、斜め配置の巻き戻しクランク、クイックローディング、自動復元式フィルムカウンターなど操作系が大きく改良されています。
M6はMマウントの35mmレンジファインダーという基本構成を引き継ぎながら、TTL選択測光式の露出計を内蔵しています。標準0.72倍仕様では28/90、35/135、50/75mmの6焦点距離フレームを備えます。
外観が似たM型でも、ファインダー倍率、ブライトフレーム、フィルムカウンター、巻き戻し方式、露出計の有無などを確認することで識別できます。
担当者コメント
STAFF COMMENT
M2は同じモデルでも、製造時期による仕様差や外装の状態によって印象が大きく変わります。レンズや外付け露出計などが一緒に残っている場合は、ぜひまとめてお持ちください。



