LEICA MP

LEICA

LEICA MP

LEICA MPは、2003年に登場した35mmフィルム式レンジファインダーカメラです。 電子制御シャッターと絞り優先AEを採用したM7に対し、MPは機械式シャッター、マニュアル露出、TTL選択測光式の露出計を組み合わせたM型Leicaです。 現行の標準仕様は0.72倍ファインダーで、28/90、35/135、50/75mmの6焦点距離に対応します。電池は露出計とLED表示に使用しますが、シャッター自体は機械式のため、電池がなくても撮影動作は可能です。 外観上は伝統的な伸縮式巻き戻しノブや金属製巻き上げレバーを採用し、現行ではブラックペイントとシルバークロームが用意されています。 なお、「Leica MP」という名称は1956年にも使用されています。1950年代の旧MPは少数生産の特殊な歴史的モデルで、2003年以降のMPとは市場や希少性が大きく異なるため、売却時にはどのMPなのかを最初に確認することが重要です。

2003年 レンジファインダー 35mm(24×36mm)

基本情報

BASIC INFORMATION
メーカー
LEICA
発売年
2003年
製造期間
2003年~現行
フィルム/デジタル
フィルム
フォーマット
35mm(24×36mm)
カメラ形式
レンジファインダー
レンズ方式
交換レンズ
マウント
Leica Mマウント
フォーカス方式
距離計連動MF
シャッター方式
機械式横走りゴム引き布幕フォーカルプレーンシャッター
電池依存性
一部機能のみ

LEICA MPについて

ABOUT

LEICA MPは、2003年に登場した35mmフィルム式レンジファインダーカメラです。

電子制御シャッターと絞り優先AEを採用したM7に対し、MPは機械式シャッター、マニュアル露出、TTL選択測光式の露出計を組み合わせたM型Leicaです。

現行の標準仕様は0.72倍ファインダーで、28/90、35/135、50/75mmの6焦点距離に対応します。電池は露出計とLED表示に使用しますが、シャッター自体は機械式のため、電池がなくても撮影動作は可能です。

外観上は伝統的な伸縮式巻き戻しノブや金属製巻き上げレバーを採用し、現行ではブラックペイントとシルバークロームが用意されています。

なお、「Leica MP」という名称は1956年にも使用されています。1950年代の旧MPは少数生産の特殊な歴史的モデルで、2003年以降のMPとは市場や希少性が大きく異なるため、売却時にはどのMPなのかを最初に確認することが重要です。

見分け方・バリエーション

VARIATION

2003年以降のLEICA MPでは、ファインダー倍率と外装仕様が代表的な確認ポイントです。

現在新品で販売されている標準仕様は0.72倍ファインダーですが、過去のMPには0.58倍・0.72倍・0.85倍の仕様が存在し、中古市場でも倍率別に区分される例があります。現在の新品MPでも0.58倍・0.85倍を標準選択できるという意味ではないため、年代と実物仕様をあわせて確認します。

現行MPにはブラックペイントとシルバークロームがあります。ブラックペイントでは使用に伴って塗装が摩耗し、下地の真鍮が見える個体もありますが、その摩耗を一律に「傷」として扱うことはできません。一方で、強い打痕、再塗装、部品交換、不自然な補修などは別の確認項目です。

1956年の旧Leica MPは、2003年MPの単なる旧型ではなく、少数生産の特殊な歴史的モデルです。旧MPの希少性や高額取引例を通常の2003年以降MPへ一般化しないことが重要です。

また、デジタルの「Leica M-P(Typ 240)」などは名称が似ていますが別製品です。MPがフィルムM型、M-PはデジタルM型であることを確認します。

シリアル番号は年代や仕様、元箱・書類との整合確認に利用できますが、特殊仕様やアラカルト、部品交換歴などをシリアルだけで判断しません。

査定について

APPRAISAL

査定で評価に差が出るポイント

LEICA MPでは、まず2003年以降のMPなのか、1956年の旧MPなのか、あるいは名称の似たデジタルM-Pなのかを正しく識別することが重要です。

2003年以降のMPでは、0.58倍・0.72倍・0.85倍といったファインダー倍率、ブラックペイント/シルバークロームなどの外装、限定・特殊仕様、年代などが市場上の区別材料になります。ただし、特定の倍率や外装だけで一律に高評価になるとは限りません。

機械状態ではシャッター、巻き上げ、巻き戻し、フィルム搬送、距離計、ファインダー、フレームセレクターなどを確認します。露出計についてはLED表示、測光、電池室、接点などが状態確認の対象です。

再塗装、外装交換、レバー交換、ファインダー改造、アラカルト仕様、修理歴などがある場合は、現在の整備状態とオリジナル性を分けて確認します。

元箱、説明書、保証書、ボディキャップ、ストラップ、LEICAVIT M、純正アクセサリー、Mマウントレンズなどが残っている場合は、それらもあわせて確認します。

査定時に確認するポイント

査定では、まず2003年以降のMPか1956年旧MPか、デジタルM-Pではないかを確認し、ファインダー倍率、外装仕様、特殊・限定仕様などを識別します。

シャッターでは1秒~1/1000秒やBが作動するか、シャッター幕に穴・破損・変形がないか、著しい速度不整合がないかを確認します。

露出計では、適合する電池でLEDが点灯するか、明暗に応じて表示が変化するか、測光が著しく不安定でないか、電池室に腐食・液漏れ跡がないかを確認します。露出計が動作しないことと機械式シャッターが動かないことは別の状態として確認します。

レンジファインダー/ファインダーでは、二重像の状態や著しいズレ、くもり・汚れ・カビ、ブライトフレーム、フレームセレクター、パララックス補正、0.58倍・0.72倍・0.85倍のどの仕様かを確認します。

そのほか、金属製巻き上げレバー、伸縮式巻き戻しノブ、フィルムカウンター、フィルム搬送、ブラックペイント/シルバークロームの状態、傷・打痕、貼革、再塗装や補修、付属品などを確認します。

経年劣化・故障・注意点

LEICA MPは機械式シャッターとTTL露出計を組み合わせたカメラのため、機械部分と露出計まわりを分けて状態確認することが重要です。

機械部分では、布製シャッター幕、巻き上げ、巻き戻し、フィルム搬送、距離計、ファインダーなどを確認します。電子部分ではTTL露出計、LED表示、電池室、接点などを確認します。

ただし、MPについて特定故障の発生頻度を示す公式な定量資料は確認されていないため、「MPは壊れにくい」「特定箇所が持病」といった一律の判断はしません。

ブラックペイントでは経年使用により真鍮地が見える場合がありますが、自然な使用摩耗と、強い損傷や再塗装、不自然な補修は分けて確認します。

MPは現在も販売されている機種ですが、古い個体、特殊仕様、改造品などの具体的な修理可否については個体ごとの確認が必要です。

レンズ・付属品について

ACCESSORIES

LEICA MPはLeica Mマウントを採用しており、Mマウントレンズが一緒に保管されている場合は、ボディとあわせて査定することができます。

MPはLEICAVIT Mなどの巻き上げアクセサリーに対応しており、本体と一緒に残っている場合はアクセサリー自体も確認します。

標準の巻き戻しは伸縮式ノブですが、装着式の巻き戻しクランクなどの純正アクセサリーも存在します。用途の分からないLeica純正の小物がある場合も、処分せず一緒にお持ちください。

そのほか、元箱、説明書、保証書、ボディキャップ、ストラップ、ケース、純正フラッシュ、視度補正レンズ、特殊仕様固有の付属品などが残っている場合は、まとめて確認します。

関連機種との違い

COMPARISON

LEICA MPと比較されるM型には、M6、M7、M-Aなどがあります。

M6とMPはいずれも機械式シャッターとTTL露出計を備え、マニュアル露出で使用する点が共通しています。大きな違いのひとつは操作部で、MPは伝統的な伸縮式巻き戻しノブを採用し、M6系はM4系に近い巻き戻しクランクを使用します。

M7は電子制御シャッターと絞り優先AEを備えています。MPは機械式シャッターでAEを持たず、電池がなくてもシャッター全速度を使用できる点がM7との大きな違いです。

M-AはMPと同じく機械式シャッターを採用しますが、TTL露出計を持ちません。MPは露出計を備えながらも、シャッター駆動自体は電池に依存しません。

なお、1956年の旧MPは2003年以降のMPとは別市場に属する歴史的な特殊モデルです。旧MPの希少性を現在の通常MPの説明や市場評価へ混ぜないことが重要です。

担当者コメント

STAFF COMMENT

MPは外装の使用感もその個体らしさとして見られる機種です。ブラックペイントの摩耗なども一律にマイナスとは考えず、機械状態やファインダー、付属品を含めて確認します。

担当者 渡邊 郡臣