Nikon F2

NIKON

Nikon F2

Nikon F2は、1971年にNikon Fの後継として登場した35mmフィルム式一眼レフカメラです。 Nikon Fが確立したシステムカメラの思想を引き継ぎながら、操作性、速度、耐久性を大幅に再設計したフラッグシップ機で、交換式ファインダー、交換式フォーカシングスクリーン、Nikon Fマウント、専用モータードライブなどを組み合わせて使用できます。 ボディのシャッターは機械式チタン箔フォーカルプレーンで、B、T、1秒~1/2000秒に対応します。X同調は1/80秒で、Nikon Fの最高速1/1000秒・X同調1/60秒から高速化されています。ボディの基本撮影動作は電池を必要としません。 重要なのは、Nikon F2本体に露出計が内蔵されているわけではない点です。アイレベルファインダーでは露出計を持たず、Photomic、Photomic S、SB、A、ASなどの交換ファインダーを装着することでTTL測光機能を追加します。 そのため売却時には、「Nikon F2」というボディ名だけでなく、現在装着されているファインダーの型式、Photomicの世代、ブラック/クロームの外装、F2 Titan等の特殊仕様まで確認することが重要です。

1971年 一眼レフ 35mm(24×36mm)

基本情報

BASIC INFORMATION
メーカー
NIKON
発売年
1971年
製造期間
1971~1980年
フィルム/デジタル
フィルム
フォーマット
35mm(24×36mm)
カメラ形式
一眼レフ
レンズ方式
交換レンズ
マウント
Nikon Fマウント
フォーカス方式
MF
シャッター方式
機械式チタン箔フォーカルプレーンシャッター
電池依存性
なし

Nikon F2について

ABOUT

Nikon F2は、1971年にNikon Fの後継として登場した35mmフィルム式一眼レフカメラです。

Nikon Fが確立したシステムカメラの思想を引き継ぎながら、操作性、速度、耐久性を大幅に再設計したフラッグシップ機で、交換式ファインダー、交換式フォーカシングスクリーン、Nikon Fマウント、専用モータードライブなどを組み合わせて使用できます。

ボディのシャッターは機械式チタン箔フォーカルプレーンで、B、T、1秒~1/2000秒に対応します。X同調は1/80秒で、Nikon Fの最高速1/1000秒・X同調1/60秒から高速化されています。ボディの基本撮影動作は電池を必要としません。

重要なのは、Nikon F2本体に露出計が内蔵されているわけではない点です。アイレベルファインダーでは露出計を持たず、Photomic、Photomic S、SB、A、ASなどの交換ファインダーを装着することでTTL測光機能を追加します。

そのため売却時には、「Nikon F2」というボディ名だけでなく、現在装着されているファインダーの型式、Photomicの世代、ブラック/クロームの外装、F2 Titan等の特殊仕様まで確認することが重要です。

見分け方・バリエーション

VARIATION

Nikon F2では、交換式ファインダーの違いが最も重要な識別ポイントのひとつです。

F2アイレベルは露出計を持たないシンプルなファインダー仕様です。1971年のF2 PhotomicではPhotomicファインダーにTTL露出計を内蔵し、中央重点測光とマニュアル露出に対応します。

1973年のF2 Photomic SはLED表示を採用し、低輝度側の測光範囲を拡大しました。1976年のF2 Photomic SBではSPD受光素子を採用し、1977年のF2 Photomic A/ASではAI方式への対応が重要な違いになります。

このため「F2 Photomic」という名称だけで一括せず、Photomic、S、SB、A、ASのどれに該当するかを確認します。A/ASではAI連動の有無も識別上重要です。

外装はブラック/クロームが主な区分です。また、F2 Titanには初期の「Titan」刻印を持たないBlack No Nameと、後のTitan刻印入り仕様があります。通常F2とは市場区分が異なるため、特殊仕様の価格を一般的なF2へそのまま当てはめません。

現在装着されているファインダーやレンズは後年に交換されている可能性があるため、ボディ型式、ファインダー型式、外装、シリアル、装着レンズをそれぞれ確認します。

査定について

APPRAISAL

査定で評価に差が出るポイント

Nikon F2の査定では、まず装着されているファインダーの型式を確認します。アイレベル、Photomic、Photomic S、SB、A、ASでは仕様や市場区分が異なり、ファインダー単体でも査定対象になる場合があります。

Photomic系では、電源、指針またはLED表示、測光、絞り連動、シャッタースピード連動、電池室などの状態を確認します。Photomicの不具合と、機械式のF2ボディ本体が正常に動作するかどうかは分けて評価する必要があります。

ボディでは、シャッター各速度、1/2000秒、B/T、巻き上げ、巻き戻し、ミラー、ミラーアップ、セルフタイマー、裏蓋、フィルムカウンターなどの状態を確認します。

外装ではブラック/クローム、傷、打痕、貼革、再塗装、補修などを確認します。F2 Titanではチタン外装や刻印を確認し、通常F2とは別仕様として扱います。

NIKKORレンズ、MD-1等のモータードライブ、交換ファインダー、フォーカシングスクリーン、EE Control Unit、長尺フィルム関連アクセサリーなどが残っている場合は、それらも個別に確認します。

査定時に確認するポイント

査定では、まずF2ボディであることを確認し、装着ファインダーがアイレベル、Photomic、S、SB、A、ASのどれに該当するか、F2 Titan等の特殊仕様ではないかを確認します。

ボディではシャッター全速、1/2000秒、B/T、巻き上げ、巻き戻し、ミラー、ミラーアップ、セルフタイマー、ヒンジ式裏蓋、フィルムカウンターなどを確認します。

Photomic系では、電源、測光、指針/LED表示、電池室の腐食、絞り連動、シャッタースピード連動などを確認します。A/ASではAI連動も確認対象です。

ファインダー/フォーカシングスクリーンでは、くもり、カビ、プリズム腐食、スクリーンの傷や汚れ、交換スクリーンの型式などを確認します。

外観ではトップ部、底部、打痕、貼革、ブラック塗装、チタン外装、刻印などを確認します。

モータードライブやEE Control Unit等が付属する場合は、ボディとは別に型式と状態を確認します。

経年劣化・故障・注意点

Nikon F2は機械式カメラであり、製造から長い年月が経過しているため、使用状況や保管環境、整備歴による個体差があります。

機械部分では、チタン幕の状態、シャッター速度、巻き上げ、ミラー、セルフタイマーなどを確認します。

Photomic系のファインダーには電気部品があるため、電池室、接点、指針/LED、測光、配線などを確認します。Photomicが不動でもF2ボディの機械式シャッターが正常に動く場合があるため、両者を分けて状態確認します。

古いファインダーやプリズムでは、くもり、腐食、カビなどの光学劣化が見られる場合があります。

特定の故障を「F2の持病」とは断定せず、実際の個体状態を確認します。現行メーカー修理が一律に可能とはせず、必要に応じて専門修理を含めて個別に確認します。

レンズ・付属品について

ACCESSORIES

Nikon F2では、交換式ファインダーそのものが重要な査定対象です。アイレベルやPhotomic系ファインダーが本体とは別に保管されている場合も、処分せず一緒にお持ちください。

フォーカシングスクリーンも交換式で、複数枚が残っている場合は一式で確認します。

レンズはNikon FマウントのNIKKORを使用します。非AI/AIなど世代によって連動方式が異なるため、レンズ型式、絞り連動、光学状態などを個別に確認します。

MD-1等のモータードライブや電源部、コード類も査定対象になります。Photomic Sで使用できるEE Control Unitなど、用途の分かりにくいシステムアクセサリーも処分せずお持ちください。

そのほか、ケース、ストラップ、元箱、説明書、ボディキャップ、レンズキャップ、長尺マガジン等が残っている場合は、まとめて確認します。

関連機種との違い

COMPARISON

Nikon F2はNikon Fの後継として1971年に登場しました。

Nikon Fと比べると、最高シャッター速度は1/1000秒から1/2000秒へ、X同調は1/60秒から1/80秒へ高速化され、ヒンジ式裏蓋や操作性の改良などが加えられています。

Nikon F2とF3の大きな違いは、シャッターと露出計の構成です。F2は機械式シャッターを持ち、測光機能はPhotomic系の交換ファインダー側にあります。F3では電子制御シャッターと絞り優先AEを採用し、TTL露出計がボディ側へ統合されています。

Nikon F6はさらに後の世代で、AF、固定式ファインダー、内蔵モーター、電子制御シャッター、P/S/A/M露出制御などを採用しています。

Fシリーズという共通名称だけで仕様を混ぜず、F2では機械式ボディと交換ファインダーによるシステム構成を確認することが重要です。

担当者コメント

STAFF COMMENT

F2は機械式ボディとPhotomicファインダーを分けて見ることが大切です。露出計が動かない場合でも、ボディ本体の状態とは別に確認しますので、そのままお持ちいただいて大丈夫です。

担当者 渡邊 郡臣