Nikon F6

NIKON

Nikon F6

Nikon F6は、2004年に登場した35mmフィルム式AF一眼レフカメラです。 プロ向けFシリーズ第6世代に位置し、デジタル一眼レフ時代の技術をフィルム機へ投入したフラッグシップとして、11点AFのMulti-CAM2000、3D Color Matrix Metering、P/S/A/M露出制御、電子制御縦走りシャッター、内蔵モーターなどを採用しています。 シャッター速度は30秒~1/8000秒とBに対応し、X同調は1/250秒です。フィルムの装填、1コマ送り、連写、巻き戻しも内蔵モーターで行います。 F2やF3との大きな違いのひとつがファインダーです。F6は固定式アイレベルペンタプリズムを採用しており、歴代Fシリーズだからといって交換ファインダー式ではありません。フォーカシングスクリーンは交換可能です。 AF、シャッター、測光、フィルム送りなど多くの機能が電子・電動制御されるため、通常撮影には電池が必要です。F3の1/60秒機械式バックアップのような構成を前提とする機種ではありません。 売却時には、ボディの電子動作に加えて、専用のMulti Power Battery Pack MB-40、バッテリーホルダー、NIKKORレンズ、元箱や説明書などの付属品も確認します。

2004年 一眼レフ 35mm(24×36mm)

基本情報

BASIC INFORMATION
メーカー
NIKON
発売年
2004年
フィルム/デジタル
フィルム
フォーマット
35mm(24×36mm)
カメラ形式
一眼レフ
レンズ方式
交換レンズ
マウント
Nikon Fマウント
フォーカス方式
AF・MF
シャッター方式
電子制御縦走りフォーカルプレーンシャッター
電池依存性
基本動作に必要

Nikon F6について

ABOUT

Nikon F6は、2004年に登場した35mmフィルム式AF一眼レフカメラです。

プロ向けFシリーズ第6世代に位置し、デジタル一眼レフ時代の技術をフィルム機へ投入したフラッグシップとして、11点AFのMulti-CAM2000、3D Color Matrix Metering、P/S/A/M露出制御、電子制御縦走りシャッター、内蔵モーターなどを採用しています。

シャッター速度は30秒~1/8000秒とBに対応し、X同調は1/250秒です。フィルムの装填、1コマ送り、連写、巻き戻しも内蔵モーターで行います。

F2やF3との大きな違いのひとつがファインダーです。F6は固定式アイレベルペンタプリズムを採用しており、歴代Fシリーズだからといって交換ファインダー式ではありません。フォーカシングスクリーンは交換可能です。

AF、シャッター、測光、フィルム送りなど多くの機能が電子・電動制御されるため、通常撮影には電池が必要です。F3の1/60秒機械式バックアップのような構成を前提とする機種ではありません。

売却時には、ボディの電子動作に加えて、専用のMulti Power Battery Pack MB-40、バッテリーホルダー、NIKKORレンズ、元箱や説明書などの付属品も確認します。

見分け方・バリエーション

VARIATION

Nikon F6はF2やF3ほど大きなボディ派生や交換ファインダーの違いがなく、基本的には単一ボディとして扱います。

識別上重要なのは、固定式アイレベルファインダー、11点AF、内蔵モーター、電子制御シャッターなど、F3以前とは大きく異なる構造です。

主要アクセサリーのMB-40を装着している個体もあります。MB-40は縦位置グリップ、追加電源、高速連写などに関わる専用アクセサリーで、本体と一緒にある場合は別の構成品として確認します。

Nikon Fマウントを採用していますが、すべての歴代Fマウントレンズで全機能が使用できるわけではありません。CPU/非CPU、AF方式、AI対応などによって機能制限があるため、「Fマウントなら完全互換」とは扱いません。

また、Nikon USAは2020年に、2019年7月22日以降に製造・販売された一部F6について、EU RoHS規制値に関連する部材問題のサービスアドバイザリーを公表しています。これは機能・性能上の問題ではないと説明されており、対象も特定シリアルのみです。全F6を不具合対象として扱わないことが重要です。

査定について

APPRAISAL

査定で評価に差が出るポイント

Nikon F6ではF2のPhotomicやF3のHP/Tのような大きな派生型の違いよりも、電子・電動機能の状態が評価に直結しやすい機種です。

まず通電、電子制御シャッター、AF、測光、内蔵モーター、巻き戻し、LCD、ボタンやダイヤルなどの動作を確認します。

シャッターは30秒~1/8000秒、Bを使用し、高速側を含めて動作を確認します。AFではAF-S、AF-C、各測距点、AF駆動、レンズとの連動を確認します。

測光では3D Color Matrix、中央重点、スポット、露出補正、P/S/A/M各モードの状態を確認します。

外観ではグリップやゴム部、液晶、接点、底部、ストラップ部などを確認します。

MB-40、MS-41、MS-40等のバッテリー関連アクセサリー、元箱、説明書、ストラップ、ボディキャップ、NIKKORレンズなどの有無や状態も確認対象です。

査定時に確認するポイント

査定では、まずCR123A電池で正常に通電するか、電池室に液漏れや腐食がないか、接点やバッテリー表示に異常がないかを確認します。

シャッターでは30秒~1/8000秒、B、異音やエラー表示、ミラーとの連動などを確認します。

AFでは各測距点、AF-S、AF-C、AFロック、AF-ON等の操作を確認します。対応レンズを装着した際のAF駆動や連動状態も確認します。

測光ではMatrix、中央重点、Spot、露出補正、P/S/A/M各モードを確認します。

フィルム送りでは自動装填、1コマ送り、連写、巻き戻し、フィルムカウンターなどを確認します。

上面LCD/背面LCD、ボタン、ダイヤル、メニュー、内蔵データ記録機能なども確認します。

MB-40がある場合は、装着、縦位置操作、電源、連写、接点を別に確認します。

経年劣化・故障・注意点

Nikon F6は電子制御と電動機構を多く持つフィルムカメラのため、F2等の機械式機とは確認項目が異なります。

電子系ではLCD、AF、測光、モーター、シャッター制御、電源回路などを確認します。グリップやゴム外装などの経年状態も確認対象です。

CR123A電池は交換可能な消耗品であるため、単なる電池切れと本体側の電源不良を分けて確認します。

2019年以降の一部シリアルに関するRoHS関連のサービスアドバイザリーは、Nikonが機能・性能上の問題ではないと説明しているため、全F6の故障情報として一般化しません。

特定の電子部品を「F6の持病」とは判断せず、実際の症状を確認します。

2026年9月の元調査時点では、F6はニコン公式の「修理受付可能な製品一覧」に掲載されています。ただし故障状態や部品在庫によって修理できない場合もあるため、個別症状ごとに確認します。

レンズ・付属品について

ACCESSORIES

Nikon F6で重要な専用アクセサリーのひとつがMulti Power Battery Pack MB-40です。縦位置グリップ、追加電源、高速連写などに関わるため、本体と一緒に残っている場合は別に状態を確認します。

バッテリーホルダーにはMS-41、MS-40等があり、関連部品が残っている場合もまとめてお持ちください。

F6はi-TTL Creative Lighting System対応Speedlightとの連携に対応しています。純正フラッシュやリモート関連アクセサリーがある場合も確認対象です。

レンズはNikon FマウントのNIKKORを使用し、AF-S、D、G等を含む多くの世代があります。ただしレンズ型式によって機能制限があるため、Fマウントであることだけで完全互換とは判断しません。

そのほか、元箱、説明書、ストラップ、ボディキャップなどが残っている場合は、本体と一緒にお持ちください。

関連機種との違い

COMPARISON

Nikon F6は、Fシリーズの中でもF2やF3とは構造が大きく異なる後世代のフィルム一眼レフです。

F2は機械式シャッターを採用し、測光機能をPhotomic系ファインダー側に持たせます。F6では電子制御シャッター、AF、自動フィルム送り、P/S/A/M露出制御などを採用しています。

F3は電子制御シャッターと絞り優先AEを備えますが、フォーカスはMF中心で、ファインダーは交換式です。F6では11点AF、固定式アイレベルファインダー、内蔵モーターを採用しており、操作体系も大きく異なります。

F5はF6の直接前世代ですが、今回の調査対象外です。元調査では、F6で小型化や静粛性、AF、測光、i-TTL等が更新されたことが確認されています。

F6はNikon Fマウントを受け継いでいますが、古いFマウントレンズを含め、すべてのレンズで全機能を使用できるわけではない点にも注意が必要です。

担当者コメント

STAFF COMMENT

F6は電子機能やAF、フィルム搬送まで含めて動作確認する項目の多い機種です。MB-40や対応レンズ、元箱などが残っている場合は、ぜひ一式でお持ちください。

担当者 渡邊 郡臣