LEICA M4
LEICA M4
LEICA M4は、1967年に登場した35mmフィルム式レンジファインダーカメラです。 M2/M3を置き換える次世代機として位置づけられ、M型Leicaの基本構成を受け継ぎながら、巻き上げ・巻き戻し・フィルム装填などの操作系が改良されました。 約0.72倍のファインダーを備え、35mm・50mm・90mm・135mmの4焦点距離に対応します。露出計は内蔵されておらず、横走り布幕フォーカルプレーンシャッターを採用した機械式カメラのため、本体の撮影動作に電池を必要としません。 可動式先端を持つ巻き上げレバー、左肩の斜め配置巻き戻しクランク、着脱式テイクアップスプールを不要としたクイックローディング、自動復元式フィルムカウンターなどが、M2/M3からの大きな変更点です。

基本情報
BASIC INFORMATION










LEICA M4について
ABOUTLEICA M4は、1967年に登場した35mmフィルム式レンジファインダーカメラです。
M2/M3を置き換える次世代機として位置づけられ、M型Leicaの基本構成を受け継ぎながら、巻き上げ・巻き戻し・フィルム装填などの操作系が改良されました。
約0.72倍のファインダーを備え、35mm・50mm・90mm・135mmの4焦点距離に対応します。露出計は内蔵されておらず、横走り布幕フォーカルプレーンシャッターを採用した機械式カメラのため、本体の撮影動作に電池を必要としません。
可動式先端を持つ巻き上げレバー、左肩の斜め配置巻き戻しクランク、着脱式テイクアップスプールを不要としたクイックローディング、自動復元式フィルムカウンターなどが、M2/M3からの大きな変更点です。
見分け方・バリエーション
VARIATIONLEICA M4を確認する際は、通常M4と後継派生機のM4-2/M4-Pを混同しないことが重要です。
通常M4は1967年に登場し、約0.72倍ファインダーに35mm・50mm・90mm・135mmの4焦点距離フレームを備えています。M4-Pでは28mm・75mmが追加された6フレーム構成となるため、通常M4に28mmフレームがあると判断しないよう注意が必要です。
外観上の分かりやすい識別点は、可動式先端を持つ巻き上げレバーと、左肩に斜め配置された巻き戻しクランクです。M2/M3の伸縮式巻き戻しノブとは視覚的にも区別しやすく、フィルム装填も着脱式スプールからクイックローディングへ変更されています。
外装にはシルバークローム、ブラッククローム、ブラックペイントなどがあり、特殊仕様や記念モデルも存在します。再塗装や外装交換を経た個体もあるため、外装色だけでオリジナル性や査定額を判断することはできません。
ドイツ製・カナダ製の個体も確認されますが、生産国だけで価値を一律に決めることはできません。シリアル番号も製造時期や仕様確認の手掛かりとして、現在の実物仕様とあわせて確認します。
査定について
APPRAISAL査定で評価に差が出るポイント
LEICA M4の評価では、まず通常M4なのか、M4-2/M4-Pや特殊仕様なのかを正しく識別することが重要です。
外装ではシルバークローム、ブラッククローム、ブラックペイントなどの違いが市場上区別される場合がありますが、再塗装や外装交換の可能性も含めて確認します。
オリジナル性については、再塗装、貼革交換、外装部品交換、修理・改造、シリアル番号と現在の仕様の整合などを確認します。実用上適切に整備されていることと、コレクター評価上のオリジナル性は分けて考える必要があります。
外観では傷や打痕、クローム・塗装、貼革、腐食、ストラップアイレット、ベースプレート、巻き戻しクランクなどを確認します。
さらに、シャッター、巻き上げ・巻き戻し、フィルム装填、フィルムカウンター、距離計、ファインダー、フレームライン、パララックス補正などの動作状態、元箱・説明書・ケース・レンズ等の付属品も評価に関わります。
査定時に確認するポイント
査定では、まずクロームや塗装、傷・打痕、貼革、腐食、ベースプレート、ストラップアイレット、巻き戻しクランクなどの外観状態を確認します。
シャッターでは各速度での作動、シャッター幕の穴・破れ・変形、著しい速度不整合がないかを確認します。
巻き上げ・巻き戻しでは、可動式先端を持つ巻き上げレバーの動作、巻き上げの滑らかさ、斜め配置された巻き戻しクランク、巻き戻し解除に異常な重さや引っ掛かりがないかを確認します。
フィルム装填では、クイックローディング部、フィルム搬送、ベースプレート、自動復元式フィルムカウンターなどを確認します。
レンジファインダー/ファインダーでは、二重像の状態や著しいズレ、くもり・汚れ・カビ、35mm・50mm・90mm・135mmのフレーム、フレームセレクター、パララックス補正などを確認します。
そのほか、セルフタイマー、マウント、フラッシュシンクロ接点、シリアル番号、修理・改修歴、付属品なども個体に応じて確認します。
経年劣化・故障・注意点
LEICA M4は製造から長い年月が経過しているため、使用状況や保管環境、整備歴によって個体差が大きいカメラです。
査定では、布製シャッター幕、シャッター速度、巻き上げ、巻き戻し、巻き戻しクランク、フィルム搬送、距離計二重像、ファインダー、フレームライン、セルフタイマー、外装、フラッシュ接点などの状態を確認します。
一方で、M4固有の故障頻度を示す信頼できる定量資料は確認されていないため、「M4は特定の箇所が壊れやすい」と一律には判断しません。
修理歴や部品交換がある個体についても、実用上の整備状態とオリジナル性の両面から確認します。公式修理の可否については、個体や症状によって確認が必要です。

レンズ・付属品について
ACCESSORIESLEICA M4はLeica Mマウントを採用しており、35mm・50mm・90mm・135mmなどのMマウントレンズが一緒に保管されている場合は、ボディとあわせて査定することができます。
M4本体には露出計が内蔵されていないため、LEICAMETERなどの外付け露出計が一緒に残っている場合は、その型式や状態も確認します。
そのほか、純正ケース、ボディキャップ、レンズキャップ、元箱、説明書、ストラップ、外付けファインダーなどが残っている場合は、処分せずまとめてお持ちください。
関連機種との違い
COMPARISONLEICA M4と近いM型には、M2、M3、M6などがあります。
M3は約0.91倍のファインダーを備え、50mm・90mm・135mmのブライトフレームを持ちます。M4は約0.72倍で35mm・50mm・90mm・135mmに対応し、斜め配置の巻き戻しクランクとクイックローディングを採用しています。
M2はM4と同じ約0.72倍ファインダーですが、ブライトフレームは35mm・50mm・90mmで、手動リセット式フィルムカウンターと伸縮式巻き戻しノブ、着脱式テイクアップスプールを使用します。M4では135mmフレームが加わり、巻き戻しクランク、クイックローディング、自動復元式カウンターへ改良されています。
M6はM4系の基本操作を受け継ぎながら、TTL選択測光式の露出計を内蔵していることが大きな違いです。標準0.72倍仕様では6焦点距離のフレームを備えます。
外観が似たM型でも、ファインダー倍率、フレーム構成、巻き戻し方式、フィルム装填方式、露出計の有無などを確認することで識別できます。
担当者コメント
STAFF COMMENT
M4は使い込まれた個体も多く、外観だけでなく巻き上げや巻き戻し、ファインダーの状態まで丁寧に確認したい機種です。Mマウントレンズや純正アクセサリーがある場合も、一緒に拝見します。



