Nikon F3

NIKON

Nikon F3

Nikon F3は、1980年に登場した35mmフィルム式のフラッグシップ一眼レフカメラです。 F2までの機械式中心の設計から大きく進み、電子制御シャッター、絞り優先AE、ボディ内蔵TTL露出計、LCDによる露出表示を採用しました。 Nikon F2では露出計をPhotomicファインダー側に持たせていましたが、F3では測光機能をボディ側へ統合しています。ファインダー自体は引き続き交換式で、標準アイレベル、High-Eyepoint、Action Finder、Waist Level等を使用できます。 通常のシャッター制御やAEには電池を必要としますが、電池切れ時にも使用できる1/60秒の機械式バックアップを備えています。そのため、電子系が不調な場合でも、機械式バックアップの動作は別に確認します。 F3には標準モデルのほか、F3 HP、F3/T、F3 P、F3 Limitedなどの派生型があり、中古市場では別商品として扱われることがあります。売却時には正式な仕様を確認することが重要です。

1980年 一眼レフ 35mm(24×36mm)

基本情報

BASIC INFORMATION
メーカー
NIKON
発売年
1980年
製造期間
1980~2001年
フィルム/デジタル
フィルム
フォーマット
35mm(24×36mm)
カメラ形式
一眼レフ
レンズ方式
交換レンズ
マウント
Nikon Fマウント
フォーカス方式
MF
シャッター方式
電子制御フォーカルプレーンシャッター
電池依存性
基本動作に必要

Nikon F3について

ABOUT

Nikon F3は、1980年に登場した35mmフィルム式のフラッグシップ一眼レフカメラです。

F2までの機械式中心の設計から大きく進み、電子制御シャッター、絞り優先AE、ボディ内蔵TTL露出計、LCDによる露出表示を採用しました。

Nikon F2では露出計をPhotomicファインダー側に持たせていましたが、F3では測光機能をボディ側へ統合しています。ファインダー自体は引き続き交換式で、標準アイレベル、High-Eyepoint、Action Finder、Waist Level等を使用できます。

通常のシャッター制御やAEには電池を必要としますが、電池切れ時にも使用できる1/60秒の機械式バックアップを備えています。そのため、電子系が不調な場合でも、機械式バックアップの動作は別に確認します。

F3には標準モデルのほか、F3 HP、F3/T、F3 P、F3 Limitedなどの派生型があり、中古市場では別商品として扱われることがあります。売却時には正式な仕様を確認することが重要です。

見分け方・バリエーション

VARIATION

Nikon F3には複数の主要派生型が存在するため、標準F3として一括せず確認します。

標準Nikon F3は1980年登場の基本型です。1982年のF3 HPはHigh-Eyepoint Finder DE-3を標準装備し、眼鏡使用者などでもファインダー全体を見やすくした仕様です。

F3/TはF3 HPをベースにチタン外装を採用した派生で、1982年にチタンカラー、1984年にブラック仕様が登場しました。チタン外装というだけで一律に価値を決めず、正式仕様、外観状態、補修歴などを確認します。

F3 Pは報道用途向けの仕様で、中古市場でも通常F3とは別商品として扱われています。細かな装備差は現物と正式仕様を確認します。

F3 Limitedは1994年の限定仕様で、ファインダーカバーへのチタン採用やアクセサリーシューの強化が説明されています。

また、F3は交換式ファインダーを採用しているため、現在装着されているファインダーの型式も確認します。HP仕様ではDE-3ファインダー自体が重要な識別要素です。

査定について

APPRAISAL

査定で評価に差が出るポイント

Nikon F3では、まず標準F3、F3 HP、F3/T、F3 P、F3 Limitedのどれに該当するかを確認します。派生型や特殊外装の市場を通常F3へそのまま当てはめないことが重要です。

F3は電子制御機能を持つため、シャッター、絞り優先AE、TTL測光、LCD表示、電源、電池室などの状態が評価に関わります。

一方で1/60秒の機械式バックアップを持つため、電子系が不調な場合でも、この機械式速度が作動するかを別に確認します。電子制御の不良と機械式バックアップの不良を同じものとして扱いません。

交換式ファインダーでは、型式、光学状態、プリズム、アイピース、着脱部などを確認します。F3 HPではHigh-Eyepoint Finder DE-3の有無も重要です。

外装では通常ブラック、F3/Tのチタンカラー/ブラック、Limited等の仕様と、傷、打痕、塗装、補修状態を確認します。

MD-4モータードライブ、交換スクリーン、専用Speedlight、NIKKORレンズ、元箱や説明書等の付属品が残っている場合は、それらも確認します。

査定時に確認するポイント

査定では、まずF3、F3 HP、F3/T、F3 P、F3 Limitedのどれに該当するかを確認します。

電子シャッターではAモード、マニュアル各速度、低速・高速側、電源、電池残量などを確認します。通常の電子制御とは別に、1/60秒の機械式バックアップが作動するかも確認します。

露出計ではTTL測光、LCD表示、絞り優先AE、露出補正、AI連動などを確認します。

ファインダーでは型式、光学状態、プリズム、アイピース、着脱部を確認します。交換式フォーカシングスクリーンの傷や汚れも確認対象です。

ボディ機構ではミラー、巻き上げ、巻き戻し、セルフタイマー、レリーズ、裏蓋、Fマウントなどを確認します。

F3/Tではチタン外装の打痕、塗装、補修状態を確認します。MD-4が装着されている場合は、モータードライブの動作や給電も別に確認します。

経年劣化・故障・注意点

Nikon F3は電子制御シャッター、TTL測光、LCD表示を持つため、電子部分と機械部分を分けて状態確認することが重要です。

電子系ではLCD、測光、絞り優先AE、シャッター制御、電池室、接点などを確認します。

機械系では1/60秒のバックアップシャッター、ミラー、巻き上げ、巻き戻しなどを確認します。電子系が不調でも1/60秒が動作する場合があるため、両者を分けて確認します。

交換ファインダーでは、くもり、カビ、プリズムの状態などを確認します。F3/Tではチタン外装の打痕や塗装、補修状態も確認します。

特定の症状を「F3の持病」と断定せず、実際の個体状態を確認します。F3は生産終了後の旧機種であるため、現行メーカー修理が可能かどうかも一律には保証せず、個別に確認します。

レンズ・付属品について

ACCESSORIES

Nikon F3では交換式ファインダーが重要なシステム構成品です。標準アイレベル、High-Eyepoint、Action Finder、Waist Level等のファインダーが別に保管されている場合も、一式でお持ちください。

F3 HPのHigh-Eyepoint Finder DE-3などは、機種識別にも関わる重要な構成品です。

フォーカシングスクリーンも交換式で、複数枚がある場合はまとめて確認します。

MD-4はF3専用のモータードライブで、装着時には給電にも利用できます。本体と一緒に保管されている場合は別に状態を確認します。

TTLフラッシュに対応する専用Speedlight、NIKKORレンズ、ボディキャップ、ストラップ、ケース、元箱、説明書、ファインダーケースなどが残っている場合も、処分せずまとめてお持ちください。

関連機種との違い

COMPARISON

Nikon F3とF2では、シャッターと露出計の構成が大きく異なります。

F2は機械式シャッターを持ち、露出計はPhotomic系の交換ファインダー側にあります。F3では電子制御シャッターと絞り優先AEを採用し、TTL露出計をボディ側へ統合しました。

一方でF3はFやF2の交換ファインダー思想を引き継いでおり、標準、High-Eyepoint、Action Finder、Waist Level等のファインダーを交換できます。

Nikon F6ではさらに電子化が進み、AF、固定式ファインダー、内蔵モーター、P/S/A/M露出制御などを採用しています。F3のような交換式ファインダーではありません。

F3は、機械式中心のF/F2から、電子制御・ボディ測光中心の後世代へ移る重要な世代として位置づけられます。

担当者コメント

STAFF COMMENT

F3は電子制御シャッターや露出計に加えて、交換ファインダーやMD-4など周辺機器も魅力のあるモデルです。F3 HPやF3/Tなどの派生仕様も含めて確認します。

担当者 渡邊 郡臣